【屋根リフォームを検討中の方へ】 カバー工法とは?メリット・おすすめ屋根材まで徹底解説

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はじめに


屋根の傷み、放置していませんか?


築10〜20年を過ぎた住宅では、屋根の色あせやひび割れ、苔の繁殖などが目立ち始めます。

「雨漏りはしていないけど、そろそろメンテナンスした方がいいのかな…」

そんな不安を感じている方におすすめなのが「カバー工法」です。

屋根リフォームには「葺き替え」と「カバー工法」の2つの選択肢がありますが、今回はコストと性能のバランスに優れた「カバー工法」について、仕組み・メリット・費用・おすすめ屋根材まで詳しく解説します。


カバー工法とは?


既存屋根に重ねるリフォーム技術


カバー工法(重ね葺き工法)とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工する方法です。

主にスレート屋根(平板スレートやアスファルトシングル)や金属屋根(瓦棒など)に対応しており、瓦屋根には基本的に適用できません。

撤去作業が不要なため、工期が短く、費用も抑えられるのが大きな特徴です。

また、屋根が二重構造になることで断熱性や遮音性が向上し、快適な住環境づくりにも貢献します。


カバー工法のメリット


✅ 費用を抑えられる


既存屋根の撤去・廃材処理が不要なため、葺き替えよりも安価に施工できます。

足場代や人件費も抑えられ、予算に限りがある方にも選ばれています。


✅ 工期が短い


撤去作業がない分、施工期間も短縮。天候の影響も受けにくく、スムーズな工事が可能です。

住みながらのリフォームにも適しています。


✅ 断熱・遮音性が向上


屋根が二重構造になることで、断熱性や遮音性がアップ。

夏の暑さや雨音の軽減にも効果があり、快適性が向上します。


✅ 外観が美しくなる


新しい屋根材で仕上げるため、外観が一新され、家全体の印象も向上します。

デザイン性の高い屋根材を選べば、住まいの価値も高まります。


注意点・デメリット


⚠️ 屋根の下地が傷んでいると施工不可な場合も


野地板が腐食している場合は、単純なカバー工法では対応できずない場合があります。

(一部屋根材を撤去し腐食部を補修した後、健全な部分と高さを調整してからカバー工法を実施する方法が検討出来ます。)

以上のことから事前の診断が非常に重要です。

また、2025年4月に施行された4号特例の縮小に伴い、建物の構造に関わる変更を伴う場合に確認申請が必要となります。(屋根垂木が腐食していたので交換が必要になったなど)


⚠️ 屋根が重くなる


屋根材が二重になるため、建物への負荷が増加。

(ガルバリウム鋼板屋根材がカバー工法の素材として選ばれる理由の一つに軽量である点が挙げられます。坪当たり17~18㎏と軽量なので副資材含めて30坪で600~700㎏ほどの重量が加算されます。一般的な瓦屋根の総重量(5~6t)と比較してみるとわかりやすいですね)

*建築方法によっては構造的に問題がないか、専門業者による確認が必要です。


⚠️ 雨漏りの原因を見逃す可能性


既存屋根を撤去しないため、内部の劣化や雨漏り箇所を完全に把握できない場合があります。

信頼できる業者による事前調査が不可欠です。



施工の流れ


1. 現地調査・診断

屋根の状態を確認し、施工可能かどうかを判断します。ドローン診断などを活用する業者も増えています。


2. 足場設置・防水処理

安全な作業のための足場設置と、既存屋根の防水処理を行います。


3. 新しい屋根材の施工

下地材(ルーフィング)を敷き、新しい屋根材を重ねて施工します。

下葺き材(ルーフィング)にも様々な種類があります。

カバー工法によく使用されている物は粘着層がついたタイプ(近年カバー工法向け製品も販売されています)ですが、コスト削減に重点を置く施工業者が従来品(木下地用)を使用するケースもあるようなので確認してみることも必要かと思われます。


4. 仕上げ・清掃・点検

棟板金取り付けや壁際の雨仕舞・雨どいの処理などを行い、最終点検後に引き渡し。


カバー工法におすすめの屋根材4選

(メーカー公式リンク付き)


🛡️ アイジー工業「スーパーガルテクト」


アイジー工業が誇る「スーパーガルテクト」は、カバー工法に最適な高耐久金属屋根材です。

エスジーエル鋼板を採用し、従来のガルバリウム鋼板よりも約3倍の耐食性を実現。

断熱材一体型構造により遮熱・断熱性能も抜群で、夏の暑さや冬の寒さを軽減します。

軽量設計で地震にも強く、長期保証も充実しているため、メンテナンスの手間を減らしたい方におすすめです。

最上位モデルには塗膜の耐久性の高い「遮熱性フッ素樹脂塗装」を採用した「スーパーガルテクトフッ素」があります。

🔗 アイジー工業公式サイトhttps://www.igkogyo.co.jp/syohin/roof/lineup/


🌡️ ニチハ「センタールーフ:横暖ルーフ」


ニチハ センタールーフ「横暖ルーフ」は、断熱材がかん合部までしっかり充填された高性能屋根材。エスジーエル鋼板を使用し、耐候性・遮音性にも優れています。

特に寒冷地や断熱性能を重視する住宅に最適で、雨音の軽減にも効果的。

シリーズの中でも「プレミアムS」は最上位モデル(フッ素樹脂遮熱鋼鈑)で、長期的な快適性と美観を両立できます。

デザイン性も高く、外観にこだわる方にも人気です。

🔗 ニチハ公式サイトhttps://www.nichiha.co.jp/products/loof/centerloof/


💰 福泉工業「シルキーG2」


福泉工業の「シルキーG2」は、コストパフォーマンスに優れた金属屋根材で、カバー工法にも対応可能です。ガルバリウム鋼板をベースにした軽量設計で、施工性が高く、リフォーム現場でも扱いやすいのが特徴。断熱材付きの構造により、遮音性・断熱性も確保されており、快適な住環境づくりに貢献します。価格を抑えつつ、必要十分な性能を求める方におすすめで、特に予算重視のリフォームに適した選択肢です。

🔗 福泉工業公式サイトhttps://www.fukuizumi.co.jp/products/roof/silky-g2/


🏗️ メタル建材「リファーナ」


メタル建材が提供する「リファーナ」は、カバー工法に最適な高性能金属屋根材です。

超高耐久性ガルバリウム鋼板「エスジーエル®」を採用し、従来品の約3倍の耐食性を実現。

最大20mm厚の断熱材を一体化した構造で、断熱性・遮音性にも優れています。

V型ウェーブの意匠が美しく、重厚感のある仕上がりは住宅の外観を格上げしてくれます。

住みながらのリフォームにも対応可能で、性能・美観・環境性の三拍子が揃った屋根材です。

🔗 メタル建材公式サイトhttps://www.metalkenzai.co.jp/prod_list/yanezai-h/refarna/index.html




🧰 実際の施工事例から見るカバー工法の活用

カバー工法は、屋根の状態や住宅の構造に応じて柔軟に対応できるリフォーム手法です。ここでは、有限会社ルーフトップスが実際に手がけた施工事例の中から、代表的な例をご紹介します。


① 茨城県つくば市

平板スレート屋根に「横暖ルーフ」でカバー工事

築年数の経過により色あせや劣化が進んでいた平板スレート屋根に対し、ニチハ製「横暖ルーフ」を使用したカバー工法を実施。断熱性・遮音性に優れた屋根材を採用することで、見た目の美しさだけでなく、住環境の快適性も向上しました。雨樋の掛け替えも同時に行い、外装全体の機能性を高めています。

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② 茨城県牛久市

「ヒランビー」によるスレート屋根のカバー工事


ハウスメーカー施工の戸建住宅にて、既存のスレート屋根にガルバリウム鋼板屋根材「ヒランビー」を重ねるカバー工法を採用。耐久性と軽量性を兼ね備えた屋根材により、地震対策にも配慮した施工となりました。既存屋根の撤去が不要なため、工期も短く、コストを抑えたリフォームが実現しています。

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③ 茨城県牛久市

「スーパーガルテクト」で屋根・外壁・雨樋を一新


平板スレート屋根にアイジー工業製「スーパーガルテクト」を用いたカバー工法を実施。屋根材の高い遮熱性と耐久性により、夏場の室内温度上昇を抑え、長期的なメンテナンス性も向上。さらに、外壁塗装と雨樋交換も同時に行うことで、住宅全体の外観と機能性をトータルでリニューアルしました。

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④茨城県龍ヶ崎市

火災保険を活用した屋根カバー工事「シルキーG2」


自然災害による損傷を火災保険で申請し、平板スレート屋根に「シルキーG2」を使用したカバー工法を実施。遅延融着タイプのルーフィングで防水性を高め、124.7㎡の広い屋根を短期間で施工しました。軽量かつ高耐久な屋根材により、今後のメンテナンス負担も軽減。保険活用と性能向上を両立した好事例です。

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⑤茨城県つくば市

OB施主様宅の再施工で信頼のリピート「シルキーG2」


20年以上前に葺き替え工事を行ったOB施主様からの再依頼。平板スレート屋根に「シルキーG2」でカバー工事を行い、トップライトの撤去や玄関庇の補修も同時に実施。屋根材の性能だけでなく、細部まで丁寧な施工で、長年の信頼に応えるリフォームとなりました。

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⑥ 茨城県牛久市

劣化したパミール屋根を「シルキーG2」で再生


褪色や割れ、積層剥離が進んだニチハ「パミール」屋根に対し、「シルキーG2」でカバー工事を実施。粘着タイプの下葺き材「貼ってGO」で防水性を強化し、すがり部や棟際の細部まで丁寧に施工。害獣侵入対策も施し、安心・快適な住環境を取り戻した事例です。

🔗 施工事例を見る


まとめ


屋根の不安、まずは無料診断をおススメします。


カバー工法は、費用・性能・工期のバランスに優れた屋根リフォームの選択肢です。

ただし、施工には専門的な診断と確かな技術が必要です。屋根の状態や構造によっては、葺き替えが適している場合もあります。

茨城県つくば市を中心に30年以上の実績を持つ「有限会社ルーフトップス」では、無料ドローン診断や丁寧な現地調査を通じて、お客様に最適な屋根工事をご提案しています。

地域密着だからこそできる、迅速な対応とアフターサポートも好評です。

屋根の不安を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。


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