茨城県つくば市 戸建住宅の瓦棒屋根(一部アーバニー葺き)にカバー工事を実施しました。
①既設屋根の状況
瓦棒屋根の塗膜劣化が著しく一部では塗装前の色より下の色が透けて見える状況でした。

(写真は屋根面の状態)
トップライトのひび割れ

(トップライトのガラス面に大きなひび割れが認められました。)
このひび割れから雨漏りしている様子はないそうです。
下屋(平板スレート「アーバニー」)の塗膜劣化状況とクラック

(塗膜の劣化に伴い表層が剥離し白く見えてる部分とそこに茶色のコケ類が発生しています。
さらにクラックが数か所認められる状況でした。)
板金の不具合
外壁サイディング工事の際に取り付け忘れたのかコーナー役物が取り付けられた形跡が
見られません。

(嵌合式のコーナーであれば隙間にベース板金が見えるはずですが見当たりません。
後付けのカバータイプであればビスや釘で固定されていたはずですから元の穴が
周辺にあると思うのですがそれも見当たりません。コーキングなどで接着した跡も
ありません。以上のことから付け忘れと判断しました。)
②トップライトの撤去と下地補強
まずはトップライトを取り外して構造用合板を留めつける枠を固定します。
タル木(30×40)で枠を作りました。(前回養生したマスカーがゴミや埃の室内への落下を防止してくれます。

構造用合板をタル木に固定。
構造用合板をトップライト開口に合わせて加工し留めつけました。

下葺き材で養生
下葺き材「屋根下のルーフィン:雨漏り10年保証の付くルーフィングです」を貼り付けて
養生しました。
今回のような部分施工では10年保証は付帯しませんが、それだけ強力な釘穴シール性を有する
製品を捨て貼りすることで安心を担保できると考えます。

構造用合板の下地を留めつける。
タル木(30×40)を瓦棒(芯木無し)に沿わせて留め付け、構造用合板の繋ぎ目と固定の下地としました。

構造用合板による下地と下葺き材施工
構造用合板(12mm)を前面に貼り付けます。

下葺き材(ゴムアス系ルーフィング)を敷き込み、重ね目に捲れ対策の養生を施します。

③ICたてひらスタンビーTL-333の施工
軒先やケラバの唐草板金を取り付け
軒先唐草を取り付けてからケラバ唐草を取り付けます。(ちなみにどちらの唐草も同じものです。)

スタンビーをセンターから割り付けて施工開始。
ケラバ側の加工部は150㎜以下を基準に割り付けています。

(捲れ防止の木材を外した後は、ビスを残して上から防水テープで補修しています。)
スタンビー本体を施工し棟板金の下地まで終えています。
ICたてひらスタンビーは嵌合式なのでビスや釘が露出しません。
施工性と防水に優れた製品です。
(今回は裏面にペフという結露防止になるスポンジ状のシートをオプション装着しています)

外付け桟鼻取り付けと雪止め金具取り付け
嵌合した先端に後付けの桟鼻をコーキングとビスで固定。
雪止め金具は挟み込み式です。

棟包板金(片棟板金)取り付け
棟際にタル木を固定し立ち上げたスタンビーの水上部にケミカル面戸を貼り付け。
ケミカル面戸を挟むように貫板をタル木にビス止め
貫板の側面にケミカル面戸を隠すようにエプロン面戸をビス止め
最後に片棟板金をエプロン面戸の上からビスで固定し、下がった方にも化粧板金を取り付けた
上でビス固定しています。

④下屋部分の施工
同様に施工した下屋根ですが、こちらは勾配が緩いので雪止め金具は取り付けていません。

平板スレート「アーバニー」葺きの下屋根
こちらには粘着タイプ下葺き材を貼り付けてから施工します。

ブルーの外壁とブラックのサッシや水切とのコントラスト
お施主様のご要望は正面から見た時に目に入るこの下屋根もブラックで施工とのことでした。
雪止め金具もブラックの物を取り付けています。

最後に全体を
仮設足場の撤去が済んで周辺の清掃にお伺いしました。
清掃を終える頃に雨が降り出したので写真に雨粒が映り込んでしまいました。

今回はつくば市のリフォーム補助金をご利用になられてのご依頼でした。
当社では自治体の補助金や火災保険(自然災害や地震)などを利活用したい場合の
ご相談も承っております。
また、締め切り間近ではありますが、2025省エネキャンペーン(先進的窓リノベ・子育てグリーン住宅支援事業など)の申請も承っております。

