茨城県利根町にてセキスイかわらUからアイジー工業「スーパーガルテクト」へ屋根の葺き替え工事を行いました。
最初にお伺いした時にお施主様が屋根材(セキスイかわらU)がもろくなっていることを認識していらっしゃったので、ドローンを使用して屋根の点検をすることで屋根に上がることなく状況を把握することにしました。
白く塗膜が剥離している様子が全体に認められました。
塗膜が剥離しているだけではなく、屋根材自体も層状に剥がれたり茶色いコケが発生していました。
色が残っているところも塗膜とともに屋根材の層単位で剥がれています。
セキスイかわらUを撤去してガルバリウム鋼板屋根材「スーパーガルテクト」でカバーすることになりました。
(ここでカバーと表現しているのは、かわらUの下に彩色石綿平板スレートが葺かれているからです。)
セキスイかわらUをなるべく破損させないよう丁寧に剥がして機械で下に降ろし、その後へパフィルターを搭載した掃除機で細かい破片やほこりを清掃しました。
(この時点では石綿含有建材の可能性があったため、保護マスクなども着用しています。)
清掃後、粘着タイプ下葺き材「貼ってGO」を全面に貼り付けました。
かわらUを施工する際に平板スレートの先端を折っていたので、用意したスターターを急遽変更して既設の水切り板金にくわせるように施工。
2段目に専用雪止め金具を取り付けました。
棟包板金を取り付けて2階屋根部分は完成です。
1階屋根部分も同様に施工。
一部の壁にかわらUで施工された板金の防水処理跡(コーキングの残り)が露出してしまうので
高さ調整用のカバー材を取り寄せて施工。
これは仮設足場設置の際に足場パイプと引き込み線が接触し漏電の恐れがあるとのことで、急遽取り付けた防護カバーです。
東京電力の方のお話では、感電し仮設足場から落下する事故が発生したため、リフォームの現場でもこのような防護カバーを取り付けてほしいとの事でした。
当社ではこれ以降の現場において必ず防護カバーを取り付けて作業しています。
仮設足場の撤去後、周辺を清掃して屋根葺き替え工事は完了です。