茨城県那珂市 カバー工法および太陽光パネル取外復旧工事(前編)

 6月から那珂市で太陽光パネルを一時撤去後、平板スレート屋根をガルバリウム鋼板製屋根材でカバーする工事に取り掛かりました。

 ちょうど梅雨の時期に重なり今年は雨の日が多くなかなか仕事が進みません。

 太陽光パネルを取り外し、敷地内に仮置き。

 架台撤去後にベースプレートを取り外しました。ベースプレート1カ所に付きコーチボルト5本で屋根材を貫通させての固定ですね。

コーチボルトを抜いた貫通部にシリコンコーキングで防水処理。

屋根の下葺き材(粘着タイプルーフィング「貼ってGO」)を施工するまでの間、ブチル系防水テープで覆っておきます。

同時に軒先にスタータを取り付け。

 既設の棟包み板金を外したところ、下地材がボロボロに腐食していました。

 ご覧になっていただいた通り下地材の縁をコーキング処理後に棟包板金を取り付けられており、固着していたばかりでなくコーキングによって水が抜けなくなり材木が湿っている状態が長く続いた結果腐食してしまい固定釘の保持力が失われていました。

 賛否両論いろいろなご意見があるとは思いますが、下地材をコーキングで留める行為はおススメできませんね。(某ハウスメーカーの新築工事を請け負った際にこの工法が標準工法として実施されていました。当時元請けからの二次請けでしたので反論の余地はなくマニュアル通り施工しましたが、そういうこともあって現在は下請け工事はお断りしております。)

 下地材を撤去後の清掃。

 粘着タイプの下葺き材「貼ってGO」施工後

 棟に下地材(垂木)を固定しガルバリウム鋼板製屋根材「スーパーガルテクト」を施工していきます。

今回の工事では既設の雨樋をそのまま利用するので、セットバックされた軒先スターターを使用しました。

 谷樋周辺の加工された端部は専用のカバーを取り付けてビス固定します。

降り棟(隅棟)や大棟周辺の加工された端部は本体を立ち上げて雨水などの侵入を防いでいます。


 一部に雪止め金具が取り付けられていますが、この面の太陽光パネルは復旧時に一番広い面へ移設するので、完成後屋根上に何もない状態となるため雪止め金具を取り付けました。


 明日は1週間ぶりに現場作業が出来そうです。暑くなるとの予報が出ていますが来週の中頃からまた雨が続きそうな予報が出ているので頑張って進めてこようと思います。


 尚、当社では雨天はもちろん強風時にも無理に工事を進めることはございません。工事の進みが遅いとお叱りの言葉をいただく場合もございますが、作業者や周辺の安全と丁寧な仕事を心掛けておりますのでご理解いただければ幸いです。


施工事例はこちら

アーカイブ

人気記事