家の傾きを修正するために油圧ジャッキを使用して、少しづつ許容範囲内に収めるように進めていきます。
土台や柱に腐食やシロアリの痕跡もないとても良い状態だと思います。
最初はダルマジャッキ(20t)を使用して基礎と土台を切り離していきます。
基礎と土台の隙間が20mm以上確保出来たら、爪ジャッキ(2.5t)の爪部分を隙間に掛けて少しづつ土台を持ち上げてスペーサーを挟む作業を繰り返し、中古住宅の傾きの許容範囲とされる6/1000以内を目指していきます。
傾きの修正を終えた後、要所要所に防腐剤注入土台を加工したものをスペーサーと入れ替えていきます。
基礎と土台の隙間を埋めるための枠を取り付けました。
隙間にモルタルを詰めて通気基礎パッキンを挟み込みました。
基礎ボルトにナットが掛からなくなった箇所がほとんどなので、新たにケミカルアンカーを使用して新設したアンカーボルトで固定しました。
さらに通し柱にはホールダウン金物として「後付けガードブーメランアンカー」を取り付け、「ほぞ抜け」対策の補強を施しました。(今回は建物内部の解体工事を伴いましたので内付けの製品を使用しましたが、建物外部に後付できる製品もございますのでお気軽にお問合せください。)
土台火打ち金物の取り付け
大引きを設置しながら鋼製束のベースと床下調湿材敷き込みの準備で厚手の専用ビニールシートを敷きこみました。
大引きに続き根太まで設置出来たので、調湿材を広げながらフクフォーム(断熱材)を挟み込んでいきます。(ジャッキアップで修正した傾き【中古住宅の許容範囲である6/1000】を、床下地の段階でさらに新築住宅の許容範囲とされる3/1000まで修正しました。)
床の下地として構造用合板を捨て貼りしていきます。