茨城県土浦市で店舗のヒビ割れた外壁をガルバリウム鋼板サイディングでカバーする工事を始めました。
初めてお伺いした時は既に足場が掛けられておりました。
外壁の一部が崩落して下地のラス網が錆ている状況でした。
反対側の壁にも大きなクラックが。
それから約1年後の今年秋ごろ、あらためて正式に工事の依頼をいただいたのですが、その間サイディング含め様々な製品が価格改定されており再度お見積もりを作成し10月になってご契約いただきました。
(テナントとして利用中の物件だったことが、期間が大きく空いた要因のようです。)
あらためて足場を設置。
外壁の崩落やクラックの著しい個所を解体してみて、躯体となる木材が存在していないことが判明しました。
すぐに施主様に連絡を取り現状を確認していただいたうえ、ご相談の結果。
躯体の補強が不可能な部分はすべて解体し、当初の予算をオーバーさせないよう工夫して工事を進めることになりました。
建物正面にあった壁はそのほとんどで、合板まで形を成さないほど腐食していました。
腐食していない部分を残して解体作業が終わったところです。
ここから元の形状をだいぶ縮小して下地を作っていきます。
既設が2×4工法で作られていたので、サイズを合わせるため2×4材で補強。
構造用合板で下地となる壁を形成していきます。
もともとあった両サイドの壁は縮小して新しい柱を立てました。
店舗の看板などを付けることがあるかもしれないので、パラペットは高さを抑えて作成しました。
アイジーサイディングを施工する準備(胴縁下地)を整えて、お施主様の張分けが決まるのを待ちます。
資材が入荷したのでいよいよサイディングの施工スタート。
水切や見切などの下地となる板金を取り付けました。
アイジーサイディング「NPT-モンターニュ」のTシェルホワイトで両サイドと正面パラペット部を施工。
店舗出入口廻りはアイジーサイディング「NPT-ヴァリオスブリック」のTオリーブアッシュでほかの部分と張分けしました。
パラペット裏面は既設屋根に勾配があるのでタテ張りとし、アイジーサイディング「NP-シャドーライン」のダークブラウンを施工。
以前は窯業系サイディングが横張りされており目地コーキングの劣化や重ね部の傷みが認められたので、今回タテ張りを採用することで目地やジョイント部を設けることなく既設雨押え板金まで雨水が流れ、雨漏りの可能性を出来るだけ排除することが出来ました。
店舗出入口上部にはダウンライトを6か所新たに取付けました。
足場の解体と周辺の清掃が終わり工事が完了しました。
施工前にあった正面の門状の構造は撤去したので、土台のあったところに穴が空いていますが、お施主様の方で植木を植えるかプランターなどを置かれるそうです。
今回、想定外の工事(ほぼ全体の解体)が発生しましたが、すべてを再現しなくても良いと
いうお施主様の意向があったので、当初のご予算を上回ることなく工事を終えられました。