茨城県稲敷市 コンクリート瓦葺き屋根の葺き替え工事および雨樋掛替
今回はポータルサイトを通じて屋根工事の見積もりをご依頼いただきました。
初回訪問(屋根の点検と実測)
まずはお電話にて初回訪問の予定を調整。
当日、目視点検のために屋根に上がると下の写真の位置に瓦のズレが認められました。

上の写真のアップです。
瓦のズレで生じた開口部は2㎝×100㎝ほどの大きなものでした。
(これでは雨が降るたびに雨水が瓦の下に入ってしまいます。
この場合、下葺き材{ルーフィング}が健全であることで雨漏りが防止されます。)

このほかにも割れや塗膜剥離が認められたので、築年数やお客様のご意向をお聞きして
屋根の葺き替え工事をご提案しました。

屋根葺き替え工事
①仮設足場および荷揚げ機の設置
仮設足場を組んでもらった後に荷揚げ機を設置しました。

②既設屋根材撤去および下地処理
屋根の大きさを考慮して2回に分けて既設瓦の撤去および下地処理を行うことにしました。
1日目

既設下葺き材は塩化ビニル系ルーフィングでした。重ね目が縮んだせいで留め付けた部分が破れて穴が開いている様子も認められます。

縁の切りやすい箇所として降り棟や谷樋を境に既設屋根材および瓦桟を撤去し、清掃後に構造用合板(12㎜)で補強、下葺き材(ゴムアス系ルーフィング)を張ってから風対策の養生を施しました。

2日目

すでに下葺き材の不具合箇所が見られます。

こちらは屋根の北面ですが下葺き材の重ね目が縮んだせいで大きく穴が開いた状態に。

これでは防水など期待できません。
この場所の野地板(下地材)が固定されていない状態だったことが判明しました。
(固定釘が腐食していたことが原因ですが、過去に補修した形跡がありその際に野地板がズレたまま瓦を戻したように見受けられました。)

下葺き材を剥がしてズレていた野地板を固定しなおしてから、構造用合板(12㎜)⇒下葺き材と施工しました。

③軒先スターターおよび谷樋取り付け、墨出し
ガルバリウム鋼鈑製屋根材を葺くための準備として、軒先スタータ―と谷樋を取り付けます。

軒先スターターは下葺き材の下に入れて固定します。
また、見えにくいですが屋根垂木の位置に墨を打って屋根材固定の目安にします。
④本体施工(雪止め金具取付)
いよいよ本体屋根材「スーパーガルテクト」を葺き上げていきます。

谷樋にチョークラインで目安となる線を引き斜めに加工します。
(最後に止縁という板金役物で小口はカバーします。)

「スーパーガルテクト」は約3mの長さで葺き幅が約270㎜あります。
風対策で取り付けた垂木はそのまま屋根材を仮置きするためのストッパーの役目も兼ねています。
葺き上げながら外していくのですが、その際にビス固定していた箇所に防水テープを貼って施工後に雨水がまわらないようにしています。

本体施工1日目を終えたところです。
棟には垂木を取り付けて、雨水が侵入しないようにその手前で屋根材を立ち上げ加工しています。さらに立ち上げたところにEPDMシーラーを貼り付けるのでより防水効果は高まります。

本体施工2日目
すべての面の本体施工が終わって棟際のEPDMシーラーを貼り終えたところから、棟包板金を基準に下地のヌキ板を固定していきます。
この時点で谷樋部の屋根材の小口には止縁の固定が済んでいます。

棟下地のヌキ板まで固定できたので本体施工2日目の作業は終了です。

⑤棟包板金と雨樋取り付け
最終日は棟包板金と雨樋の取り付けです。

棟包板金を取り付けて三つ又などの要所のコーキング処理と、施工時に付いてしまった小傷をタッチアップして終了。
雨樋は軒樋にエスロンRV105(角丸兼用)のブラックを採用いただきました。

⑥荷揚げ機撤去、仮設足場解体、清掃
施工後(スーパーガルテクト:Sシェイドブラック・エスロンRV105:ブラック)

施工前(コンクリート瓦葺き屋根・半丸樋105)

まとめ
今回ご採用いただいたのは以下の通りです。
・屋根材:アイジー工業「スーパーガルテクト」:Sシェイドブラック
・雨樋 :セキスイ 「エスロンRV105」:ブラック
既設コンクリート瓦および瓦桟を撤去し構造用合板(12㎜)で屋根全面を補強。
下葺き材「ゴムアス系ルーフィング」を敷き込み、アイジー工業「スーパーガルテクト」
を葺き上げ。
既設半丸樋および打ち込み金具を撤去して元穴をコーキング処理、エスロンRV105専用吊り金具(透明タイプ)を取り付けて軒樋を吊り込みました。
ホルムズ海峡問題で屋根の副資材が品薄になる前のご契約でしたので、お客様にご迷惑をお掛けすることなく無事に工事を終えることが出来ました。
5月に入ってからは下葺き材の通常ルートでの仕入れは不可能な状況が続いています。
今後各メーカー価格改定(値上げ)も予想されますので、屋根に限らずリフォームの計画がある皆様におかれましては早めにご相談されることをおすすめいたします。

